2025年6月16日 ー 日本高純度化学株式会社第54期定時株主総会における総会検査役の選任について

ひびき・パース・アドバイザーズ(「私ども」)は、日本高純度化学株式会社(「当社」)の第54期定時株主総会(「本件総会」)に際し、本件総会に係る各種手続を調査する総会検査役の選任を東京地方裁判所に対し申し立て、2025年6月13日、同裁判所は総会検査役の選任をする旨の決定をしました。

私どもは、過去1か月に亘り継続的に投稿してまいりました通り、当社に対し公開キャンペーンの展開および株主提案を行っております。それを受け当社は「株主提案に対する当社取締役会意見に関するお知らせ」にて私どもの株主提案に対し強いトーンでの反対意見を公表するなど、私どもと当社の見解の対立が発生しています。

かかる環境下において開催される本件総会に際しては、各議案における投票結果が僅差となることも考えられ、議決権行使書・委任状・議場内での議決権行使の集計を正確に行う必要があります。また、後日、当社による総会招集手続、総会運営及び決議方法の公正性をめぐり紛争が生じる虞があります。したがって、本件総会に係る手続全般の適正性確保のため、総会検査役の選任を申し立てました。

また、当社は議決権行使書面を郵送する際に、各株主の議決権行使を当社経営陣に優位に誘導する意図で、当社提案に賛成し私どもの提案に反対するよう要請する書面を株主に送付し、働きかけを行っております。私どもの株主提案をはじめとするエンゲージメントへの対応は十分に行わないまま、私どもを含む株主に対して誘導的な方法で自らの提案議案への議決権行使を求める対応は、株主との対話の在り方として誠実さに欠けるものです。私どもは、改めて、当社を強く非難するとともに、今般の総会検査役の選任により、本件総会において、当社の意向が色濃く反映される恣意的な手続運用が排され、株主との十分な対話の機会を考慮した適切な議事進行がなされるなど、総会運営全般における適正性が確保されることを期待するものです。

6月20日に開催される本件総会には私どもも出席し、自らの言葉で株主の皆様に対して主張を申し上げたいと考えています。

(参考)
2025年6月11日 ー 日本高純度化学に対する公開キャンペーン内容の確定について
日本人の法意識 ― 株主の権利を2つのレンズからみる ―
2025年6月3日 ー 太陽ホールディングスを巡る動向と日本高純度化学に対する私どものキャンペーンを絡めて
2025年6月1日 ー 日本高純度化学に対する筆頭株主としての公開キャンペーンの実施について
2025年5月28日 ー 日本高純度化学株式会社に対するキャンペーンに関するダイヤモンド・オンライン記事掲載
2025年5月26日 ー 筆頭株主として日本高純度化学の社外取締役に対して意見要請を実施
2025年5月22日 ー 日本高純度化学に対する株主提案コメント
2025年5月21日 ー 日本高純度化学に対する筆頭株主としての株主提案の実施について


尚、本投稿は特定の有価証券の申込の勧誘若しくは売買の推奨または投資、法務、税務、会計などの助言を行うものではありません。


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