2023年8月29日 ー 株式会社IGポート 株主総会について

ひびき・パース・アドバイザーズ(以下、「ひびき」、及び「私ども」)は8月29日、IGポート(証券コード3791)の定時株主総会に株主として出席致しました。

私どもはIGポートの有する世界的にも評価の高いIPが資本市場では十分認識されていないと感じており、株主としての応援、そして経営陣に対するコアIP作品への集中投資の重要性について改めてご認識していただくべく、今回、株主総会に出席し、石川光久代表取締役社長に質問をさせていただきました。

今回のIGポートの株主総会では以下のように2点質問をさせていただきました(要約):

①SPY×FAMILYのような広い展開やシリーズ化できる作品が成功するとやはり利益に結び付くことは昨年度の業績を見ていても感じるところであり、今後そういう展開を意図的に作り出せるようにメディアミックス含め戦略的に展開していく意識が高まっていることが、IR資料からも伝わるようになり株主として嬉しく思っている。しかし、その戦略について進捗を具体例を交えて教えてほしい。

②また、IGポートグループ全体ではNetflix案件のように、その場限りで高い制作費が見込める案件と、制作費は多少赤字であっても将来入ってくるであろうキャッシュフローが大きいものを天秤にかけて判断するような評価選別をしているか。またそこで正当な投資判断がなされるプロセスが構築出来ているか、そしてそれがどんなものなのか教えて欲しい。

石川社長からは以下のようにご回答いただきました(要約):

「具体的な進捗は秘密保持契約のためにお話しできませんが、これだけのお客さんが期待している作品を今期作れる感触、こういう作品に恵まれたことに感謝していますし、ここで結果を出すべきだと強く思っております。」

郡司執行役員からは以下のようにご回答いただきました(要約):

「今製作費だけでなく、関連収益及びCFが非常に重要だと認識の元、それをシステム化する動きを社内で進めております。二年前までは子会社の業績悪化でかなり手を取られた部分が、今は経営改善によりその土台の構築にかなり手をさけるようになってまいりました。なので作品を受注するときに製作費プラス、そこから生まれる派生の収益まで含めて事業価値算定を行えるシステムを現在構築しようとしています。」

今回社長の自らの言葉によって、ここで結果を出すべきだという強い覚悟を聴く事が出来ました。また目先にある単発の製作費だけを重視する旧態依然とした体制からの真の脱却をするべく、将来の「版権から派生する関連収益」も含めたトータルのキャッシュフローを評価するシステムの構築が進んでいる事を確認でき、中長期での成長確度が更に一段と高まったことを確信いたしました。

また会場では、他株主からも積極的な質問が矢継ぎ早になされ、IGポートの市場での認知度の向上、そして質問者の中にはIPのファンで株主になったという方もおりファン株主の増加を感じられました。

私ども、IGポートのIP価値、そしてその成長性が適切に評価されるよう引き続き積極的にエンゲージメントさせていただこうと感じております。


尚、本投稿は、特定の有価証券の取得の申込みの勧誘若しくは売買の推奨又は投資、法務、税務、会計その他いかなる事項に関する助言を行うものではありません。


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