Vo. 10: 太陽の島のフルーツ (2021年6月23日)

こんにちは、COOのビクター・フー(Victor Foo)です。皆さんフルーツはお好きでしょうか?太陽が降り注ぐ島、シンガポールに来られたばかりの方は、珍しいトロピカルフルーツが豊富だということに驚かれると思います。栄養素だけではなく、美味しくて日本や他国では見かけることが少ないフルーツは、シンガポール生活で忘れられない食事の一部となるでしょう。今回はいくつかの南国ならではのフルーツをご紹介します。

 

ドリアン

東南アジアでは「果物の王様」としてよく知られているドリアンですが、外側は棘で覆われていて、鼻が曲がるような臭いで独特の味をしていることで有名です。シンガポールでは非常に馴染みのある果物なので、外国人観光客の方に実際食べてみるのを是非おすすめしたいのですが、反応は様々です。「ごみのようだ」「玉ねぎ?」「ちょっと傷んだ食べ物のようだ」「いやいやガソリンでしょう」といったちょっと怖い感想が出てきてしまう、なんとも独特の香りなのです。

更にこの評判に追い打ちをかけるように、ドリアンの臭いは何日も残ることもあり、公共交通機関やホテル内には持ち込み禁止です。2020年6月22日、ドイツのバイエルンにて、ドリアンの入った荷物のせいで、なんと建物にいた全員が避難する羽目になるという珍事件がありました。どれほどドリアンが強烈な臭いなのかがよくおわかりいただけると思います。しかし、ドリアンファン(ちなみに何を隠そう私もドリアンファンの一人です。)はこの強烈な臭いを、むしろ『魅惑的な香り』だと捉えていて、果肉が厚く、クリーミーでほろ苦いカスタードのような風味に夢中なのです。ドリアンの季節は6月から9月迄です。

 

マンゴスチン

収穫の時期が4月から7月の「果物の女王」であるマンゴスチンは、中国の薬膳の世界では、「身体を熱するドリアン、冷やすマンゴスチン」と言われていて、先程ご紹介した「果物の王様」ドリアンと上手に食べ合わせると身体にいいと考えられています。ドリアンを食べ過ぎたらマンゴスチンを食べて身体のほてりを冷やすといった具合です。マンゴスチンの紫色の皮は分厚いですが、両手で押さえると簡単に破れます。白い果実は半透明の物もあります。甘酸っぱい味で、炎症を抑える効果があり、栄養価も高く、活性酸素を取り除き酸化の働きを抑える物質である、抗酸化物質が豊富なのも魅力です。

 

スネークフルーツ(サラク)

サラクは涙の形をしていて実の皮が硬く鱗状で、ヘビの皮を連想させるので、シンガポールではスネークフルーツと一般的には呼ばれています。インドネシアのジャワやスマトラ島に自生し、インドネシアや東南アジアの一部で親しまれています。皮を手で引きちぎって中の実を食べます。味は種類によって甘味が違うのですがだいたいは甘酸っぱくてパサパサとしたわずかな渋みを感じます。

 

ドゥク(ランサ)

 

東南アジアでお馴染みのランサは、シンガポールではインドネシア名のDukuと呼ばれています。いろいろあるランサの種類の中でも一番甘い種類がこのドゥクで、ビタミンCとEが豊富です。薄い外の皮を剥いて、中のゴルフボールより少し小さいサイズの果実を食べます。実の中心の種を取り囲む、ジューシーで甘くて、酸味のある果肉を味わってみてください。

 

 

ジャックフルーツ(パラミツ)

木にぶら下がる果実の重さがなんと40kg以上にもなるものもあり、世界最大の果実と呼ばれるジャックフルーツ。ジャックフルーツは熟成後も熟成前でも、多種多様な食品に使われる果物です。熟すと黄色になり、甘い良い香りがします。近隣の東南アジア諸国ではそのまま果物として食べるのが一般的です。乾燥もしくは揚げて作る、ジャックフルーツ・チップスというスナックもあります。熟していないものはマイルドな味と弾力のある触感を生かし、なんと肉の代用品として使われています。

 

いかがでしょうか。皆さんも是非、太陽の恵みを受けたシンガポールのフルーツを一度味わってみてくださいね。

 

ビクター・フー(Victor Foo)

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