決算コメント:IGポート (3791)

ひびきの江上です。私たちの主要投資先の一社であるIGポート(3791、以下「当社」)が本日決算を発表しました。

当社は、『進撃の巨人』『攻殻機動隊』など有力IPの映像作品制作を手掛けるProduction I.GやWIT STUDIOを傘下に抱えるコンテンツプロバイダーで、美麗なCGや繊細な作画技術については国内随一の能力と実績を有しています。

ひびきは当社に5年以上投資を継続しており、石川社長をはじめとする経営陣と十数回に及ぶ建設的な対話を積み重ねて参りました。Hibiki Investment News(下記リンク参照)でもご紹介している通り、「ヒット作への長期的な投資の選択と集中」「IPを育てて安定キャッシュフローを長期で獲得する仕組み作り」は、ひびきが繰り返しお願いしてきた点です。少しその成果が見え始めている模様ですが、本当の成長はまだまだこれからだと感じ、叱咤激励を継続していきます。

映像制作事業では費用の高騰や制作期間の長期化の影響も受け苦しい状況が続きますが、既刊・新刊を問わず出版事業が好調で、電子書籍売上が昨年対比+70%で全体の60%を占め、版権事業では『進撃の巨人』「ハイキュー!!」等大型シリーズタイトルを中心とした作品への出資からの二次利用が拡大中です。また、興味深いのは、映像マスター資産(純額)が2Q の3.3億円から3Qに7.7億円に増加している点です。何等かの大型の戦略作品に投資している可能性が濃厚です。IG Portが過剰な現金を持ちすぎている点を何度も指摘してきましたが、現金を「攻めの投資」に有効活用する姿勢に転換したのかどうか、今後が楽しみです。

最後に蛇足ですが、Valuationの観点で当社含むIP関連企業全般を見る上で最も大事な点は、映像権や作品は完成後に会計上は償却され、権利だけが残り、会計上の資産にはほぼ跡形もなくなることだと私どもは考えています。つまり、会計上の純資産にはそのIPの持つ本質的な価値が殆ど反映されていないということです。その過小評価されている純資産に対してIG Portの時価総額は現在1.2倍です(= PBR 1.2x)。弊社の別の投資先のカドカワ(9468)も2019年はPBR 1x割れの状態でしたが、そのIP資産が改めて評価され、今やPBR3.2倍まで上昇しております。

尚、本投稿は、特定の有価証券の取得の申込みの勧誘若しくは売買の推奨又は投資、法務、税務、会計その他いかなる事項に関する助言を行うものではありません。

投資先紹介:IG Port (3791)

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