- 2025-4-10
- 河合楽器製作所
4月10日の東洋経済新報社記事で、私どもの主要投資先である河合楽器製作所(「KAWAI」)の、第8次中期経営計画(KAWAI 十年の計)が取り上げられています。
河合楽器製作所・創業家娘婿の4代目新社長が挑む「ピアノ倍増計画」の勝算、コロナ禍で最高益後に赤字転落、物言う株主も浮上
同記事の中では、“社長就任から1年あまりで公表された今回の中計では、従来3年だった経営計画が10年に延長された。長期的に企業価値向上を目指す姿勢を明確にし、「100年後もつづく、音楽文化を。」というビジョンを掲げ、「会社の存続ではなく、音楽を日常に根付かせる」という決意を込めたという。“という記載で、河合健太郎社長の本計画に賭けられた思いが、計画の一部と共に強調されています。
弊社の本計画に対する見解は、2025年3月23日 - 株式会社河合楽器製作所 中期経営計画コメントに譲りますが、コストカットのみに頼る短期的な業績回復を志向せず、長期のブランド価値向上を目指す計画に振り切ることこそが、世代交代を遂げた若き経営陣でこそ出来る決断であり、このような計画を出すこと自体がKAWAIの会社としての経営姿勢の変化を如実に示すものと感じています。
記事の中では弊社の取組みに関しても、“幼少期からピアノに慣れ親しんでいるというひびきの清水雄也・代表取締役兼CIO(最高投資責任者)は「カワイピアノの“和なタッチ”が魅力」と、その製品力を絶賛。「カワイのブランドは音楽業界のみならず資本市場においても世界で認められ、さらに高まっていくべきものと信じております」と熱烈な情報発信を続ける。ひびきはIR施策の充実や株主還元策の変更を求めるほか、2007年から続いていた買収防衛策の廃止を提言していた。今回の中計発表と同時に、この防衛策は撤廃されることが決定した。“ という形でご紹介頂いております。
同記事は、以下で結ばれています。
“「成熟市場でのシェア拡大は一朝一夕には実現しないが、10年間腰を据えてやるべきことを徹底的にやり続ければ、大きな成長が可能だ」と、河合社長は言い切る。国内外でのブランディングやマーケティング投資を推し進めることで、同社が掲げる「世界一の鍵盤楽器メーカー」への道筋を示せるか。本気度が試される10カ年中計が動き出した”。
弊社は、河合健太郎社長の強い意志と本中計に対する深い自身に対して、投資家として感服致しており、「楽器の王様」であるピアノで世界のリーダーになっていただく日を心待ちにしております。
弊社清水は、記事にもあります通りピアノを嗜んでおり、KAWAIの鍵盤楽器の品質は世界でも最上位と確信しております。また、過去に浜松駅にてShigeruKawaiのSK-EXというコンサートホール用グランドピアノバッハを演奏をさせていただき、その素晴らしい音色を堪能させて頂いた事もあります(2023年8月23日 - 株式会社河合楽器製作所 ディスカッションについて)。
KAWAIの株主として引き続き今後のブランド認知の拡大、そして企業価値成長を楽しみにしつつ、温かく、厳しく、叱咤激励エンゲージメントを継続していきたいと思います。
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